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yukicoder No.787「Mice and Traitors(ネズミ達と裏切り者)」
全体における裏切り者の割合が $p$ で、裏切り者かどうかを判定する検査の正確性が $q$ であるとき、
検査で裏切り者だと判定された人が実際に裏切り者である確率を求めてください。
癌の罹患率とかを題材にして大学入試に出そうなアレ。
状況は以下の四つに分類できる。
事実
判定
(A)
裏切り者
である
裏切り者
っぽい
(B)
裏切り者
である
裏切り者
っぽくない
(C)
裏切り者
でない
裏切り者
っぽい
(D)
裏切り者
でない
裏切り者
っぽくない
問題文から分かるのは、
全事象「(A)または(B)または(C)または(D)」のうち「(A)または(B)である」確率が $p$ であること
「(A)または(B)」のうち「(A)である」確率は $q$ であること
「(C)または(D)」のうち「(D)である」確率も $q$ であること
である。
よって
全事象のうち (A) である確率は $p \times q$ であり、
全事象のうち (C) である確率は $(1-p) \times (1-q)$ である。
(A) か (C) であることが確定しているときに (A) である確率を求めるので、答えは
$\displaystyle \frac{(A)}{(A) + (C)} = \frac{p \times q}{p \times q + (1-p) \times (1-q)}$
である。
(ΦωΦ)<おしまい